本をよく読む夫と私
今、人生で一番本を読んでいると思う。
私は、もともと本をよく読む方ではない。
そこそこ読む父。あまり読まない母。
よく読む姉とあまり読まない姉、の間くらいの私。
夫はよく本を読む。日常に本がある。
私からすれば、読書が趣味かな、と思うくらいには読んでいるが、
そうではないらしい。
読みたい本があるから読んでいるだけらしい。
よく読む人にとっては、本はそういうものなのかもしれない。
子どももよく本を読む。
そこに活字があると読まずにはいられない、くらいには本が好きそうだ。
ひるがえって私。
少なくともここ数年は、仕事に関する本や自己啓発本を時々読むくらい。
時間を割いて読みたいと思う本は、あまりなかった。
「今どんな本が読みたいかな」と考える余裕や隙間はなかったし、
作ろうともしなかった。
そして、うつになったとき、私は本を読めなくなった。
本をよく読む夫は、うつに対してとても冷静だった。
すぐに関連書籍で正しい知識を確認し、対処する。
人生の危機に、情報に振り回されず自分を失わない。
長年幅広いジャンルの本を読んできた、
豊富な知識や教養を感じた。
うつが良くなり始めてから、少しずつ本を読んだ。
そこから随分本には救われた。
今は、図書館の貸出可能冊数を目一杯借りて読んでいる。
気になるジャンルの棚に行って、おとな借り。
そういえば、ここ数年日記の「一年の抱負」に「本を読む」と
書いていたな。
ゆうらり