専業主婦、転職する②
前回の話はこちら。
「共働きの夫婦」から「会社で働く夫と専業主婦の妻」という
家族形態に変わって、自然に当然に、「夫は仕事、家のことは妻」
ということになる。
「家のこと」というのは家事、育児、その他「仕事以外の全部」となる。
日々の子どもの世話だけでなく、学校・習い事全般の
スケジュール管理、先生や事務周りの対応、病院に美容院、週末の計画、
家のメンテナンスなどなど多岐に渡る。
共働き時代は、家事や送迎など役割を分担していた。
また、役割がつかない多くの「諸々」もお互い気にしつつ、
お互いにお願いしたりされたりしていた。
(そううまくいかないこともあったけど)
でも、専業主婦になると、「俺は仕事あるから、それ以外のことは任せた。」
というのが基本になり、それが生活の随所に滲みでてくる。
家族のことをすべて私がやる必要もないし、夫もそれを求めているわけではない、
と分かっていても、「仕事してないし」という前提はなぜか少しずつ、
自分を犠牲にする方向に動く。
「期待するからイライラする」だから「期待しない」。
妻が動く。そしてそれにも気づかず何もしない夫が出来上がるのは世の常か。
次第に、妻は夫に優しくできなくなる。
夫は妻のイライラポイントが分からない。
夫婦の関係がギクシャクしてきた。
一緒に暮らす愛する人とすれ違うのは悲しい。