きいろみずいろ

地方住み。2人の姉妹の母。時短フル。日常と経験と想いを綴ります。

うつについて書いていく。

私は14年間勤めた会社を体調を崩して、退職しました。

心も体も脳もまるでガソリンが切れたようにストップしました。

 

それは「うつ」でした。

 

今は、普通に日常生活を送れるくらいに回復しています。

なので病気のことを知らない人にとっては、あるいは知っていた

としても、何も変わってないように見えるかもしれない。

でも、私の人生においては、底というよりむしろ中心、くらいの

大きな大きな出来事でした。

 

このブログは、「うつ」を中心としたものにするつもりはないけど、

やはりこの病気をきっかけに気がついたことがありすぎて、

随所に出てくると思います。

 

「うつ」というとすごく暗くて、怖くて、よく分からなくて

近寄りたくない感じ。

 

でも、例えば突然脳梗塞になる人がいて、

遺伝的に糖尿病になりやすい人がいて、

周りからは見えないけれど、原因不明の持病に苦しんでいる人もいる。

 

誰にでもなりうる、そんな病の一つだと思います。

 

私は「うつ」に出会って結果的に仕事を失ったけど、

(失わない方法もあったと思う)

もちろん人生は失ってないし、新しい自分、忘れかけてた自分にも

出会った。

 

今は、うつになって良くなかったとも良かったとも、思わない。

ジャッジはしない。

 

そういう出来事があった。

そして今がある、ととらえています。

 

少しずつ、その時の体験も書いていければ、と思っています。

 

今、もし苦しんでいる人がいるなら、これだけ言わせてください。

「うつは治ります。必ず、笑えるときがきます。」

 

 

ゆうらり

 

「うつ」と言っても「抑うつ状態」と「うつ病」は別で、様々な症状や疾患があると思いますが、

ここでは「うつ」とします。

ラジオが好き。

家にいるときはだいたいラジオを聞いている。

聞いているというか、流している。

テレビはほとんど見ない。

 

専業主婦になって、家にいる時間が増えた。

時々自然に入る音楽や情報が耳に入って出ていく、くらいの距離感がいい。

 

さいころ、朝は「おはようパーソナリティ道場洋三です」の

ラジオが流れていた。

友だちはたいてい「めざましテレビ」や「おは朝」を見ていて、

ちょっと羨ましかったけど。

車では、だいたいkiss-FMが流れていた。

 

夜は、好きなアイドルがラジオでくだけた会話しているのが

楽しくて夜中こそこそと聞いていた。

それをカセットテープ(!)に落としたり。

 

今はだいたいradikobluetoothでスピーカーかairpodsにつなぐ。

 

ニュースもラジオ。

仕事しているとき、日経新聞は読んでいたけど、

それ以外のニュースはラインニュースの見出しで確認していた程度。

 

仕事をしていないからこそ、

きちんと世の中の情勢を知っておきたいと思い、

今は毎日朝7時と午後5時のニュースをNHKラジオで聞いている。

 

スマホで見るネットニュースより、

ラジオで定期的に聞く方が、最新で一般的な情報を偏りなく

知ることができていると思う。

 

ニュースに興味がないというのは、うつの症状らしく、

確かにそうだった。

世の中のことを知りたいという自然な欲求も健康であるからこそ。

 

東京にいるときはよく、J-WAVEを聞いていた。

お気に入りの番組とかDJとか深く考えてなかったけど、

なんとなく、合わせてしまうチャンネルだった。

こっちに来たとたんradikoからJ-WAVEがなくなってしまい

ちょっと悲しかった。

 

FM802FM大阪か、kiss-FMかまだふわふわしているけど、

またお気に入りを見つけよう。

 

 

 

ゆうらり

 

Pain is inevitable.Suffering is optional.『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹

村上春樹ってめっちゃ走るらしい、と聞いたので読んでみた本。

 

「走る」レベルは、アリと魔王くらい違った(?)

村上春樹さんは、専業小説家になったころ体調管理のため走り始めたらしい。

 

いまや、毎年のフルマラソントライアスロン、100kmウルトラマラソンなども

走るランナーだ。

小説家でありランナーだ、といえるくらい。

 

走る理由は人それぞれだと思うけど、私の場合は、

「日々、そして長い人生良い状態を保つ」手段の一つとして

走ることを継続したいと思っている。

 

走る前もおっくうやし、走ったら普通にしんどい。

でもそういう楽な方に流れたい自分だからこそ、

日々小さなゆがみやひずみがあって、放置したら大変なことになる。

 

それを定期的に整えて良い状態に保ってくれるのがランニング。

 

「Pain is inevitable.Suffering is optional.」はこの本に出てきた言葉。

意訳すると、「痛みは避けられないけど、苦しみは自分次第」

 

それ以来、ランニング中「しんど」って思ったらこれを唱えて

元気出してます。

 

 

 

ゆうらり

 

あの作家も迷い、間違い、そして生きた『銀河鉄道の父』門井慶喜

先日、子どもと一緒に映画『ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア

を見に行った。

映画館は久しぶりだった。

上の子を出産して以来、映画館に行っていないと思う。

 

子どもの映画館デビューも夫(それより一人の時間が欲しかった)。

 

久々に見たドラえもんの映画は、

笑えるところも感動するところもあって面白かった。

その後子どもと感想を言い合うのも楽しい。

 

さて、映画館には映画化関係の原作本が売っていた。

面白そうな本をメモして、すぐ図書館で検索して予約。

 

作家宮沢賢治の父を中心とした宮沢賢治と家族の物語。

映画は2023年5月公開予定で、宮沢賢治の父宮沢政次郎を役所広司

宮沢賢治菅田将暉が演じています。

岩手県花巻で質屋を営む裕福な家の長男として生まれた宮沢賢治

色褪せない童話の数々を生み出しながらも37歳という若さで病死してしまう。

 

存命中は無名の作家だったが、賢治を信じ、作品を信じた家族の努力があり、

日本では知らない人がいないほどの作家となった。

 

宮沢賢治のイメージ

宮沢賢治といえば、『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』『風の又三郎

などの童話を生み出した作家。

 

イーハトーヴと名づけた理想郷を背景として、

『雨にもマケズ』に描かれる人のような厳しさと優しさを兼ね備えた

聖人のようなイメージがあった。

 

でも実際は、長男でありながら実家の質屋を継ごうとせず、

人造宝石の会社を始めようとしたり、

宗教に陶酔し家を飛び出したり。

学生の間は、裕福な実家に金を無心することも多かった。

 

最終的には教師となり、妹トシの病気をきっかけに童話を書き始めた。

 

本来(という言葉は微妙だが)であれば、賢治の父政次郎のように、

学業優秀であっても進学せず、

家族を持ち、実家を継ぐのだろう。

 

それができない自分と向き合わねばならないとき、

どれだけの葛藤があっただろう。

 

押し込めた気持ちが爆発して、童話に結集したのだろうか。

 

妹トシの「あめゆじゅとってけんじゃ」の場面には涙が出た。

トシは優秀な女性だった。

もしかしたら賢治のように作家になっていたかもしれない。

容赦なく命を奪うこの時代の結核という病気は本当に恐ろしい。

 

『雨にもマケズ』の詩

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル

一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ

サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

 

『雨にもマケズ』では聖人のような人が描かれる。

でも最後に「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」で結ぶのは、

賢治のユーモアなのだ。

 

という父政次郎の解釈が心に残った。

 

賢治は、妹や弟たちをいつも楽しい話で笑わせる愉快な人だった。

 

 

 

 

ゆうらり

 

 

シャネルさんかっこいい『シャネルを支えた8人のレジェンドと生きている言葉-シャネル』川島ルミ子

図書館の棚で『ジャケ買い』ならぬ『ジャケ借り』。

意思の強そうな流し目、真っ赤な口紅、黒髪に惹かれた。

シャネル

シャネル

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シャネルに関わった人々と言葉にスポットライトをあてて

シャネルの人生を綴るという内容。

 

シャネルは、孤児院で育ち、そこで培った裁縫技術によって

お針子をしつつ歌手を志し、最初は帽子屋から始まった小さなお店を

あの高級ブランドまで育てた人。

 

モード(流行)を作るのではなく、

「自分が身に着けたいものを作る」という信念で

ジャージ素材を採用したり、マリンルック

ブラックドレス(衣服としての黒)、動きやすいスーツを発明。

結果的に当時のモードの最先端となる。

 

ずば抜けたセンスと強い意志、人を惹きつけるチャーム、

時代や出会いの運を持ち、そしてめっちゃめちゃ働く人だった。

 

シャネルは働くことで自分の人生を力強く歩んでいった。

私もまた、人生で情熱を傾けられる仕事に出会えるだろうか。

 

シャネルスーツを生で見てみたかったけど、

今住んでいる県にシャネルの服飾店はなかった 涙

 

コスメの店であの伝説の香水「NO.5」の香りを嗅がせてもらった。

 

香りのことは分からんけど、いい香り。かっこいい香りと思った。

シャネルさん、かっこよすぎです。

香水を含ませた紙をいただいた

 

 

ゆうらり

 

ぬか床仕込んでみた。

おいしい漬け物を家で食べたいので、

ぬか漬けに挑戦したくなった。

 

春はぬか床の仕込みに向いているらしい。

無印の発酵ぬかどこも良いと聞くし、

本借りて独学でもできそう、と思ったけど、

失敗したくないしやっぱりプロに教わろうと思い、

家で料理教室をやっている方のぬか漬け作り講座に行った。

 

生ぬかのぬか床作りはもちろん、座学で知識もついたし、

メンテナンスやおすすめ食材や漬け方のあれこれを一気に学べてとてもよかった。



いい感じに熟成の進んだ先生のぬかの種も分けていただいた。

五穀ごはんにぬか漬けが最高においしかった。枝豆やりたい~


さて我が家のぬかちゃん、連れて帰って2~3日すると

ちょっとシンナー臭?がするように。

 

生ぬか1kgに3.0Lのタッパーが少し小さかったようで、

ちょっと混ぜにくかったし、かき混ぜ不足かな?

(これも事前に対策聞いていたから対応できた)

 

とりあえず手持ちのタッパーで2つに分けて回数増やしてしっかりまぜまぜ。

ちょっとましになってきたかな~

 

もうすぐ捨て漬け1週間。

ぬかがふわっとしてきた感じがする。

 

楽しみ~

 

 

ゆうらり

 

 

 

 

 

 

気合い入れすぎ問題

読んだ本を中心にブログ記事を書きためつつあるが、

なかなか公開できずにいる。

 

この前、「ブログは『自分のためのメモ』でいい」と

投稿しておきながら、肩に力はいりすぎて

自分なりに納得のできるレビューを書いてから

公開しようと思ってしまう模様。

 

ちゃうちゃう。

 

かっこつけんなよ!わたし。

 

 

ゆうらり